MyStrings017:豊かさ(808文字、ランクE)

前々回、「ふと思い返せば、この5〜6年の間の俺は、"やる気"をいかに高めるかということだけを考えていたように思います。」と書きました。これは言い換えると、「この5〜6年は"スタミナの管理技術"のことをメインに考えてた」ということになるんですが、実は、今の俺がメインに考えてることは違うんですよ。

つまり、「頑張るためにはどうしたらいいか」という問題は俺の中ではもうほとんど解決されてしまったわけです。今俺が考えてることは、その前提となっている"頑張る"ということが本当に必要かどうか、ということなんですよ。

「何をやる気のないことを言ってるんだ」と思われるかもしれませんし、自分でもそう思わないでもないんですが、違和感を感じてしまったんですよね。雑念を捨てて、ストイックに生きることに。だって、雑念を捨てることって無意識を無視して、意識中心で生きることじゃないですか。

ところで、俺は大体2か月に1度、昔住んでた東中野(東京都中野区)で髪を切って、そのついでに新宿あたりを散歩してくるんです。そしてその一方で、長期休みになって新潟に帰ると、必ずじいちゃんと新潟周辺県で2泊以上の旅行をする。なので、地方と都市のギャップをとても感じているわけです。

いや、新宿とかを歩いていて思うんですけど、ホント都会ってバカですよね。なんであんなに窮屈なんですか。人が多すぎて気持ち悪いじゃないですか。あれがつまり、みんなが"頑張った"結果なわけでしょう?頑張って、意識中心で考えていったら"豊かさ"の欠片も無い世界になってしまったわけですよ。

それに比べて、です。↓の写真は、去年の夏、秋田の鳥海山の5合目で見た景色なんですが、これを見たら、「なんだ頑張らなくても"豊かさ"はあるんじゃないか」と思ってしまったんですよね。例えば、毎日六本木ヒルズとかでバリバリ働いてる人と、この鳥海山の5合目で山小屋をやってる人では、どちらが裕福なのかと。