MyStrings015:スタミナ(1263文字、ランクD)

ふと思い返せば、この5〜6年の間の俺は、"やる気"をいかに高めるかということだけを考えていたように思います。それは、浪人時代でも大学でも、大して面白くもない"勉強"という行為を何とかしてするためだったわけですが、最近思うのは、その"やる気の管理技術"こそが人生を幸せにする秘訣なんじゃないだろうかということなんです。

と、ここで、その"やる気"という曖昧な言葉を"スタミナ"という言葉に言い換えたいと思います。なぜなら、まあ、俺が思うにですが、フィジカル的なスタミナが"体力"で、メンタル的なスタミナが"やる気"なわけでしょう。でも、この2つって密接な関係にあって切り離しては考えられないと思うんですよ。なので、この"体力"と"やる気"をまとめて"スタミナ"という言葉で表現したいのです。

で、です。やはり、このスタミナ値っていうのは人によって違うと思うんですよ。例えば、「昨日、残業して飲み会行った後カラオケでオールしちゃってさぁ!」なんて言いながらその日もバリバリ働く人なんかは文句無くスタミナ値が高いですし、「1日で横山光輝三国志を全巻読破したよ」とか、「FFの新作、発売日の朝に買ってそれから寝ずに全クリしたよ」とか言ってる人も、かなりスタミナ値が高いと思います。

ただしこれらの例は、脳内でドーパミンがたくさん出る行為、つまり"楽しいこと"をしてる場合の話ですから、スタミナ値の減りはやはり少ないわけで、この人らが"つまらないこと(=ドーパミンの放出が少ない行為)"をしてた場合、これほどのパフォーマンスを見せられるかというと、そうではないと思うんですよ。

一方で、もともとスタミナ値が少ない人もいますよね。例えば、仕事もあんまり打ち込めず、休みの日も家でゴロゴロしてる人とか。いや、俺は最近そういう人を否定する気は無くなりましたが、でも、今の世の中だとそういう人はバリバリ働く人に比べてなかなか幸せになれないのは確かだと思うのです。

つまり、まとめるとこういうことですよ。

今の世の中は、他が同じ条件ならば基本的には頑張った人間ほど幸せになれる世の中である。学生の時は頑張って勉強した方が、社会に出た後は頑張って働いた方が見返りも大きい。それは言い換えると、固有のスタミナ値の大きい方が有利ということである。ただし、たとえ固有のスタミナ値が大きい人が自分の好きなことをやっている場合でも、ドーパミンの放出が少なくなる場面は往々にしてあり、固有スタミナ値の大小にかかわらず、その値が枯渇してしまうことは避けられない。よって、ほとんど全ての人が"スタミナの管理技術"ということを考えなければ幸せにはなれないということなのである。

・・・とまあ、ここまで難しく書いてきましたけど、簡単に言えば、「やる気が湧かない時はどうすべきか」という問題なわけです。もし、「やる気が湧かない時はやらない」という態度をとるなら別ですが、そうではない場合、やはり"スタミナの管理技術"が必要だと。

ということで、本題の"スタミナの管理技術"は次回です。